累計500万部!

500_blog  私が執筆に参加した学研の「500円でわかる楽しいブログ」の見本誌が届いた。たぶん、もう書店には並んでいると思う。私が書いたのは第4章のみ。この「500円でわかる」シリーズなんだけど、ついに、累計で500万部を突破したようだ。単純に発行部数に価格を掛け合わせると「25億円」……こんな計算をしても、私の生活がラクになるわけではないけど。

 で、この本を書くため、実際に検証してすごく便利だと思ったのが、「Movable Type」を使ったブログの引越しだ。以前、このブログの「ブログを無料でPDFへ!」というエントリにも書いたが、多くのブログは「Movable Type」が組み込まれていて、エクスポートとインポートという操作で、過去の記事もそっくりそのまま、ブログの引越しができるようになっている。

 記事では「ココログ」から「はてなダイアリー」への引越しをしたのだけれど、エントリの日付や、自作のカテゴリも含めて問題なく再現できた。写真や画像は、元のブログのデータにリンクして表示しているだけなので注意が必要だ。また、コメントやトラックバックなど抜け落ちてしまう情報もある。それでもエクスポートとインポートはブログのバックアップとしても有効だと思う。

 というのも、「たけくまメモ:【業務連絡】過去ログが消えた?」という気になるエントリを見たからだ。竹熊氏の「たけくまメモ」は、もうじき1000万アクセスに達するほどの人気ブログ。過去の記事は、氏の歩んできた記録でもあるし、貴重な財産だ。それが、もし一部でも消えてしまったら大変なことだよね。

しばらく更新できません;;

小飼弾氏の「404 Blog Not Found」でリンクを貼ってもらったことで、この「ガスコン研究所」を訪れる人も増えたのですが、しばらくの間、仕事に集中したいため、ブログの更新ができません。「たけしのコマネチ大学数学科」は録画しているので、時間に余裕ができたとき、折を見て紹介するつもりです。

メメント

メメント
メメント

販売元:アミューズソフトエンタテインメント
発売日:2006/06/23

 先日、ケーブルテレビのチャンネルで「メメント」という映画を観た。ある日、自宅にいるときに何者かに襲われ、妻を殺されてしまう。自分も頭を殴られときのショックで「前方性健忘」になってしまう。「後方性健忘」は過去の記憶を忘れてしまう、つまり記憶障害や記憶喪失となるが、「前方性健忘」の場合は、短期記憶はできても、長期記憶が作られない、つまり、その時点からの記憶が喪失しちゃうのだ。

20060817  以前、養老孟司氏が案内役を務めたNHKスペシャルの「脳」という番組で、弁護士を目指している大学生が脳の中の「海馬」という部位に損傷を受けて「前方性健忘」になったドキュメンタリーを思い出した。弁護士を目指していたくらいだから、頭は良いのだが、記憶が作られないことで、さまざまな弊害が起きる。料理を作っていても途中で自分が何を作っているのか忘れてしまうのだ。もちろん、人間関係にだって影響が出る。前に話したことを忘れてしまうし(この程度ならアル中性健忘の私にはよくあること)、その人の顔や名前も忘れてしまう。「博士が愛した数式」という映画を私はまだ観ていないが、これも「前方性健忘」を扱った映画なのかな?

 で、弁護士を目指していた大学生の彼がどうしたかというと、録音機を持ち歩き、何でも、それに記録する。1日の終わりに、誰それと、こんな会話をしたと、日記のようなメモを取る。この何冊にもなったメモこそが彼の記憶のすべてなのだ。番組内で彼が記憶を失う前、「後方性健忘」ではないため、海馬が損傷する前の記憶は完全に残っている。しかし、彼の記憶に残っているのは、家族(母)との軋轢だった。その後の記憶がないため、その時点の記憶のまま、関係を修復することもできずにいる。

 映画「メメント」の主人公の最後の記憶は、妻が殺されるシーンと何者かの影だった。そこで、彼は妻の復習のため、犯人を捜す。といっても、朝、目覚めれば、自分がどこにいるのかの記憶もない。昨夜、誰と会って、何を話したかも忘れている(くどいようだけど、アル中性健忘の私も、酒を飲んで記憶が飛んでしまうことがある)。彼は、ポラロイドカメラを持ち歩き、写真を撮り、そこにメモを書き込む。メモだと紛失してしまう可能性があるので、重要なことは、自分の身体にイレズミを入れて残す。そうして妻を殺した犯人を追い続ける。

 映画「メメント」は、主人公の立場で、つまり、映画が始まった時点では、見ている我々も、何の情報(記憶)も持っていない。そこから、10分前の記憶をたどっていくという形をとる。つまり、記憶が消える10分ごとに時間軸が遡っていくのだ。酒を飲んだ翌日、自分が何をしゃべったのか、何をしたのかの記憶が飛んだとき、すごく不安で落ち込む私だが、それどころではないだろう。とにかく、映画を観ていても、通常の時間軸ではないので、その都度、頭の中に状況を構築し直していかなければならず、非常に疲れると同時に謎解きという点では、引き込まれ、楽しめる。これこそが、この映画の秀逸した演出であり、要なのだ。

 映画「メメント」のオチを書くわけにはいかないが、例の弁護士を目指していた大学生がどうなったかということは書いておこう。もちろん、弁護士の夢はあきらめざるを得ない。家族(母)との軋轢は、子供時代から、大学生になるまでの記憶は残っているわけで、実際に会って、思い出をつむいでいくうちに、氷解していく。そして、番組の終盤では、記憶というものの奥深い一面を見せてくれる。短期記憶にも、長期記憶にも属さない記憶がある。それは、繰り返し、繰り返し、自分の身体を使ってやっと習得できる記憶だ。たとえば、最初、自転車に乗れなかったのに、繰り返し、繰り返し練習することで、やがて乗れるようになる。そうして身体が覚えた記憶は、しばらくぶりに自転車に乗っても、すぐに蘇るというか、忘れることがない。海馬を損傷して未来への記憶をなくした大学生は、家具職人として、未来を生きていく道を選ぶ。まずは、母が使っていた椅子を修理するところから……。

《忘れてしまわないための、酔っ払いのメモ》

・「てんかん」のロボトミー手術
・シリコンチップが記憶を作る「人工海馬」の研究
・ペンローズ「皇帝の新しい心」量子脳理論

わかったよ。何が?

わかったよ。何が? 永遠というものさ。
それは、海に溶け合う太陽だ。

これは、私が高校時代に読んだ、アルチュール・ランボーの詩の断片的な記憶だ。誰の訳だったのか、文面も正確には覚えていない。


手元にある新潮文庫の「ランボー詩集」(堀口大學/訳)を見ると、

もう一度探し出したぞ。
何を? 永遠を。
それは、太陽と番った
海だ。

とある。なんか違うなぁ。絶対に高校生のときに読んだランボー詩集ではない。

で、「わかる」ということに関して、アル中の乱暴な解釈をしてみたい。一般的には「分かる」と書く。もちろん「判る」や「解る」もあるが、常用外だ。

「分かる」ためには「分ける」行為が伴うと思う。インターネットは「智の共有」という理念がある。お金は分け与えると、減ってしまうが、知識や知恵は分け与えても、その人の知識や知恵が減ることはない。

自分の知識なり、感情なりを分け与えたとき、それが相手に届き、相手が咀嚼し、理解し、納得したとき、はじめて「分かった」となる。知識なり、感情なりを共有したことになるのだ。

キリスト教とイスラム教の対立や、テロや戦争のニュースに接するたび、国家や宗教を超えた、共通の価値観、共通の基盤がないものかと考えてしまう。

アメリカは「テロ国家」と「正義の自国」に分けて、戦争を行う。「牛肉の全頭検査は非科学的」と言い、「自国の牛肉は科学的に安全」と分別顔で言う。自分たちの「アメリカン・スタンダード」と「そうでないもの」に分ける。何が何でも都合よく「分けて」力づくで押し付けようとしても、納得できないものは「分からない」のだ。

仏教では「分別智」と「無分別智」と言う考え方があるらしい。なんか「分別ゴミ」と「無分別ゴミ」みたいだが、私の場合「思慮分別」は「ふんべつ」、「分別ゴミ」は「ぶんべつ」と分別している。「分別智」は、自他の区別を前提として行われる、煩悩(ぼんのう)をもつ人間の思考。それに対し「無分別智」というのは、対象を客体として認識・分析する分別を超えた絶対的な智。世界の窮極の真理を把握する智慧(ちえ)だそうである。とはいえ、人間は肉体という境界を超えることはできない。他者を客体として認識することで、自我を認識する。だから、悟りを開いちゃったりすると、無我の境地になっちゃうんだろうな。

わかったよ。何が? 無我というものさ。
それは、うつ病から立ち直った竹脇無我だ。

陰日向に咲く

 今更ながら「陰日向に咲く」を読んだ。帯には「43万部突破!」とあり、奥付を見ると「第16刷」だった。8月の時点で、すでに「50万部」を超えているそうだから、まだまだ売れ続けているのだろう。

 「陰日向に咲く」というタイトルどおり、この小説は社会からは日陰に住む人たちが入れ替わりに登場する連作小説で、ちょうど日陰の中に、ぽっかりできた小さな陽だまりのような暖かさを感じさせる人間模様を描き出している。

 劇団ひとり(川島省吾)は、パイロットの父と、CA(キャビンアテンダント)の母を持つ、おぼっちゃまで、父の仕事の都合で小学校時代をアラスカ、アンカレッジで過ごした、いわゆる帰国子女だ。「ボキャブラ天国」の頃、「スープレックス」という漫才コンビでデビューしたが相方が失踪してしまったため、ピン芸人「劇団ひとり」が誕生した。さまざまなキャラクターを演じ分ける、たったひとりの劇団だが、その団員(キャラクター)は、すでに百人に及ぶという。つっぱり亭津田沼 、ミサイル堀口、満田丹五郎、ウォンチューレンなどなど団員には、ひとりひとりに名前がついている。「24人のビリー・ミリガン」のように多重人格障害ではないにしても、こちらは「100人の劇団ひとり」だ。

 さまざまな人物が登場する連作小説なので、その点では舞台のネタを作るのと同じなのかもしれない。読み始めると、とまらなくなり、いっきに読ませてしまう。構成が巧みで、ひとつひとつ、ばらばらの真珠の玉に一本の糸を通すことで、見事につながり、首飾りが出来上がるような……。あるいは、ひとつひとつのピースを組み合わせて、ジグソーパズルを完成させたときのような、爽快感がある。作者の術中にはまり、思わず「ニヤリ」としてしまうシーンが何箇所もある。

 三谷幸喜が何かの番組で「期待外れにつまらないというのが、脚本としては最低で、次に期待どおりにおもしろいが真ん中、そして期待外れにおもしろいというのが最高。脚本家としては最高を目指したい」と語っていたが、「陰日向に咲く」は、まさしく期待外れにおもしろい。初の書き下ろし小説がベストセラーになり、「次はコケそうでしょ。だから書きません」と本人は言うが、みんなの期待とプレッシャーを背負いつつ、次回作をぜひ書いてほしい。

陰日向に咲く
陰日向に咲く

著者:劇団ひとり
販売元:幻冬舎 (2006/01)

都会のナポレオン
都会のナポレオン

販売元:ソニーミュージックエンタテインメント
発売日:2004/09/23

都会のシェイクスピア
都会のシェイクスピア

販売元:Sony Music Direct
発売日:2006/09/06


コイズミとペンタグラム

Koizumi  今日は朝からコイズミの靖国参拝で大騒ぎ。そんなこととは関係なく、まだ、ペンローズを引きずっていて、「ペンタグラムのローズ」を作っていたら、コイズミの顔までもペンタグラム(五角形)や、タイルに見えてきた。

McAfee(マカフィー)の摩訶不思議

 先日、Windows XPパソコンが壊れた話をしたが、とりあえず、新しいパソコンを入手し、壊れたパソコンを修理に出すことにした。

 で、新しいパソコンには、試用期間90日限定のウィルス対策ソフト「McAfee」が入っていた。ウィンドウズを立ち上げ、まずは使用環境を整えるため、必要最小限のソフトをインストールしたのだが、頻繁に「McAfee」の登録を促すポップアップウィンドウが開くので、ついつい登録をしてしまった。

 新しいパソコンを購入したときって、それでなくても、使用環境を整えるために必要なソフトをインストールししたり、設定をしたりと、やらなければならないことが多い。そんなとき、頻繁にポップアップウィンドウが表示されるのは、非常に疎ましく迷惑だ。発売時期から、それほど経っていないパソコンなのに「Adobe Reader」は、バージョンアップを促され、しかも「7.03」「7.05」「7.07」と小刻みに差分をロードし、その都度、再起動を求める始末だ。

 システムは、ウィンドウズを初めて起動した日や、再起動した回数を記録しているはず。そこで、少しでもユーザーのことを思うのなら、初起動から1週間、再起動が10回を超えるまでは、バンドルソフトのインストールや登録を促さないようにできないものか。それでなくても、新しいパソコンを購入する動機が、それまで使っていたパソコンが起動できなくなったからという場合、長年連れ添った妻から、突然、離婚届を付き尽きられたようなもので(離婚経験はないが)、暗澹たる気持ちで、なんでこんなときに……と精神的には、いっぱい、いっぱいになっているのよ。

Sake_1101

 そんなわけで「McAfee」を登録したら、返信メールがブロックされて、相手に送信されない現象が起きた(もちろん、ウィルスに感染したメールを送信しようとしたわけではないよ)。もうパニック状態で「アプリケーションの追加と削除」で「McAfee」を削除しようとしたら、ちゃんとアンインストールプログラムを使っているにもかかわらず、プログラムを削除することができない。ネットで調べると、ソースネクストのページに「McAfee のアンインストール方法」が載っていた。どうやら、アンインストールする順番が重要らしい。特定の順番でアンインストールしていかないと削除できないのだ。自社のアンインストールプログラムで安全かつ確実にアンインストールできないウィルス対策ソフトって、いかがなものか。 他社のホームページでアンインストールの方法を紹介してもらっているというのも、どーなのよ? 「McAfee」といえば、今年、3月にマイクロソフトの「エクセル」をウィルスと誤認する騒ぎがあったばかりだし……。

 ソースネクストのホームページで「McAfee のアンインストール方法」を載せているのも、ソースネクストのウィルス対策ソフトを購入したユーザーが「McAfee」のアンインストールができないという問い合わせが多かったためではないかと考えてしまう。

Sake_1102  ソースネクストは、この7月にウィルス対策ソフトのバージョンアップ、年間更新料を無料にした「ウイルスセキュリティZERO」を発売した。こういうご時勢だから、ウィルス対策ソフトは必須だが、期限切れのメッセージがわずらわしい。毎年、更新料を払い続けるのもつらいところ。3,970円で、Windows Vistaの公式サポート期間が終了する2016年まで、更新料なしで使い続けることができるのは、いいかも。

ウイルスセキュリティZERO
ウイルスセキュリティZERO
(説明扉付きスリムパッケージ版)

販売元:ソースネクスト
発売日:2006/07/06


言葉の力

Sake_10 今ワールドカップで現役引退するジダンをおちょくるつもりは毛頭ない(頭に毛がないという意味ではない、いや、もともとはそういう意味か…)。ロッカールームに引き上げたジダンが地団駄踏んで、蹴飛ばしたドアは永久保存するそうである。

しかし、ワールドカップの決勝戦、しかも、自身の引退試合をかけて、ジダンがキレてしまった言葉とは……。あのときマティラッティ選手にどんな言葉を投げかけられたのか、気になるところだ。「極めて深刻な言葉」を投げかけられたとし、一部報道によると「人種差別」的な言葉を言われたとか、言われてないとか……。

で、私の興味を引いたのは、移民が多いフランスが抱える人種問題や、イタリアチームの八百長疑惑など、さまざまな取り巻く情勢ではない。ワールドカップの決勝戦、自らの引退試合という、極めて重要な場面でジダンをキレさせた「言葉の力」だ。たったひとつの「言葉」がワールドカップ決勝戦の行方、ひとりのサッカー選手の有終を左右してしまうこともあるのだ。

私の好きな映画のひとつに「羊たちの沈黙」がある。クラリス(ジョディー・フォスター)がレクター博士(アンソニー・ホプキンス:たんなる殺人犯としてでなく、危険な「人食いハンニバル」として厳重に収監されている)の独房を訪れ、一連の連続殺人のヒントを得ようとする場面のあと、立ち去るクラリスに対して、レクターの隣の房にいる囚人が自分の精液を投げかけてクラリスを陵辱するシーンがある。

次にクラリスがレクターの元を訪れるときは、隣の房の囚人は、すでにいない。夜毎というか、レクター博士がその囚人に言葉をささやき続け、それに耐えきれずにその囚人は自殺したのだという。もちろん、具体的にどんな言葉をささやいたのかは、映画の中では説明されていない。

一時の興奮状態の結果としても、人を自殺に追い込むような「言葉」とは、いったいどんな言葉だったのだろうか。想像してみても、たぶん個人的な事柄だろうから、わかるはずもない。「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクター博士の「言葉」が、マティラッティ選手の発した言葉以上に、ずっと気になっている……。

羊たちの沈黙 アルティメット・コレクション DVD 羊たちの沈黙 アルティメット・コレクション

販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売日:2006/06/21
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ボーダフォンの予想外な動き?

Sake_09 ボーダフォンの「AQUOSケータイ905SH」など、シャープ製の一部機種で「みられまくっちゃ」と入力するとフリーズする現象が報告されている。ドコモの「SH902i」や「SH902i」でも同様の現象が発生するらしい。「ふられまくっちゃ」や「おこられまくっちゃ」と入力してもフリーズするという報告もある。フリーズすると電源ボタンも反応しなくなるので、電池パックを外すしか対処の方法がないようだ。詳しくは以下のブログを参照してほしい。

HiRO’s Blog 「HiRO場」 +Dブログ支局

Google Earth Weather Tools

 昨日は、北朝鮮がスカッドやノドンやテポドン2のミサイルを計7発も発射したというニュースで埋め尽くされた。繰り返し流される「テポドン」の発射シーンと、舞水端里(ムスダンリ)にあるミサイル発射台の衛星写真だ。
 折りしも、7月4日はアメリカの独立記念日で、1年ぶりにスペースシャトル「ディスカバリー」が発射された。スペースシャトルから夜の日本を眺めると、光の点が見事に日本列島の形になって見えると、宇宙飛行士の毛利さんも実体験を語っていた。
 夜の衛星写真を見ると、日本列島はくまなく光にあふれ、列島の形がはっきりわかる。それは韓国も同じだ。ところが北朝鮮は電力不足で、そこだけが、すっぽり、闇に包まれている。
 何も知らされていない北朝鮮の人たちに、この衛星写真を見せれば、自分たちが置かれている状況が一目瞭然だろう。
 ところで、7月3日の「Google Earth Blog」で、いくつかのツールを集めた「Weather Tools」が公開された。「Google Earth」を組み込んでいる人なら、上記Blogから、「weather and tracking tools network link」をクリックするだけで表示される。「Temporary Places」にダウンロードされるので、あとは「My Places」などのフォルダに保存すればよい。
 この中で私が待ち望んでいた機能が「Global Cloud Map」と「Real-Time Day and Night Earth」だ。
Sake_081
「Global Cloud Map」は、地球を覆う「雲」の衛星写真をマッピングしたもの。リアルタイムとはいかないが、一定の間隔で最新情報に更新される(※画面は、昨夜9時頃のキャプチャだが、台風3号の影響で日本列島を雨雲が覆っている。台風の進路なども表示させることができる)。
「Real-Time Day and Night Earth」は、地球の昼の部分と夜の部分をリアルタイムで表示するもの。もちろん、たんに「Google Earth」の画像に光のあたっている部分と影の部分をオーバーレイしているにすぎないが、このふたつの機能を組み合わせると、宇宙空間から地球を眺めている気分になれる。