■数当てゲーム(泡坂妻夫/篇)

 ある数を思い浮かべてもらい、数字が書かれた何枚かのカードを提示して、数を当てる数理マジックがある。当ブログの過去記事「ネプ理科:数当てゲーム」でも紹介したけれど、二進数を使った方法が有名だ。しかし、推理作家であり、奇術師でもある泡坂妻夫氏の「数当てカード」は、ちょっと違うようだ。

 じつは、爺がこのマジックを知ったのは、小島寛之センセの「数学幻視行-誰もみたことのないダイスの7の目」(1994年)で紹介されていたから。小島センセは、マジックのネタばらしをするような人ではないので、爺なりに考えてみたのが上のFlash。あなたも、この仕組みを考えてほしい。

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■トヨタ博物館「マンガとクルマ」

 爺の漫画家時代のペンネーム「もろが卓」名義の「デッドヒート瞬」(原作:鶴見史郎)が、トヨタ博物館のどこか片隅に展示されているようなので告知^^;

トヨタ博物館:マンガとクルマ

トヨタ博物館:マンガとクルマ
期間:2009年10月10日~2010年3月7日
http://www.toyota.co.jp/Museum/index-j.html

 愛知県近郊にお住まいで、マンガとクルマに興味のある方は覗いてみてほしい。もちろん爺は行かないけれど^^; 爺のような、超マイナーな元漫画家の作品を展示するにあたり、ちゃんと連絡してくれるなんて、さすが世界の「トヨタ」……なんて、へんなところで妙に感心したりする。それにしても、爺の漫画は、もはや博物館でしか、見ることができないんだな……(自滅)。

■鳩山由紀夫:見合いの数理

 今週は「たけしのコマ大数学科」が休講だったので、鳩山由紀夫が専修大学で教鞭を取っていた頃に書いた論文「見合いの数理」を考えてみた。「見合いの数理」は、古くからある「見合いの問題」、「秘書の採用問題」、「海辺の美女問題」などと同じく、最適な結婚相手、有能な秘書、とびっきりの美女を選ぶ際の「意思決定」をどのように行えばよいかを考える問題、あるいは、どこでストップをかけるのがいいかという「最適停止問題」として考えることができる。

海辺の美女問題:海辺で寝そべる「あなた」の前を、20人の美女が通る。あなたの目的は、この20人の美女の中から、とびっきり(ランキング上位)の美女をひとり選び、声をかけること。ただし、一度「パス」した女性に戻ることはできない。さて、あなたはどのような戦略を立てて、ひとりの美女を選ぶ「意思決定」を行うか。

【遊び方】爺が作成したFlashでは、どの美女も同じ画像だが、ひとりひとりに爺のいいかげんな主観に基づく「美女ポイント」が与えられている。「パス」ボタンを押すと、次の美女が登場する。声をかける美女を決めたら「決定」ボタンを押す。ただし、19人目をパスしたときは、自動的に20人目を選んだことになる。

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■高校生クイズ:ピラミッドの石の数・太陽の寿命計算

今さらながらだけど、9月4日に放映された「全国高等学校クイズ選手権 高校生クイズ 2009」の記事。「高校生クイズ」は、問題が出され、それが正解かどうかだけが問われる。数学の問題でも、どういう手順で計算したかといった解説はいっさいない。その解法が気になった数学の問題を2つほど紹介。

問題:レンガを1段目は1個、2段目は2×2で4個、3段目は3×3で9個…というふうに、200段目まで積むと、レンガの総数は?

高校生クイズ・ピラミッド(1)

問題文のようにレンガを積むと、逆ピラミッドになっちゃうだろ…と思うのは、爺がひねくれてるせいかな^^; 制限時間60秒だよ。

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■[酒とバカ]:Google Maps Golf ?

先週の「たけしのコマ大数学科」が放映された木曜深夜から、金曜、土曜、日曜と、爺は連日「全英オープン」に釘付けだった(おかげで、記事のアップが遅れてしまったけれど;;)。

んで、「Google Maps API for Flash」を使って、誰か「ゴルフ」ゲームを作ってくれないかなぁ……と、常々思っていた。

Googlegolf

(※画像は、爺の妄想で、実際に遊ぶことはできないよ><;)

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■「10歳の壁」を乗り越えろ

 前エントリーの「コマ大数学科」で、「そろばん」のように手を使ったり、「九九」のように声に出して唱えることを繰り返し反復練習することで、脳の「海馬」を通さず、体で覚えることを書いた。ちょっと、書き足りない部分があったので、もう少し続きを書く。

 少し前から、児童の学力不足が叫ばれるようになり、「百マス計算」が注目されて、多くの学校でも採用されている。「百マス計算」は、簡単な足し算などをすばやく計算し、手を動かして訓練する。慣れるに従って、考えるというよりも、手が勝手に動くという感じである。

 ところが「百マス計算」のスピードを競うあまり、ある児童たちは、「裏ワザ」ならぬ、百マス計算の「攻略法」を発見する。

 これは、だいぶ前に放映された、NHK総合のクローズアップ現代「“10歳の壁”を乗り越えろ」で紹介されていたもの。ここで言う「10歳の壁」とは……。

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