Mogiquitous Computing

 以前「ほっけの太鼓」というエントリーで「人間は脳で食べている」(茂木 亨/著)によると、おいしさには4つのおいしさがあるが、弾さんが指摘する、もうひとつのおいしさとは? という記事を書いた。

 で、あいかわらず「人間は脳で食べている」を読んでいない私は、その答えがわからず、悶々としている。そんな折、TBSの「所さんのこんな見方があったんだ!天才脳強化スペシャル」という番組を見ていたら、脳科学者の茂木健一郎さんが老舗料亭の弁当を脳科学者の立場でレポートしていた。その中で「みんなで食べるおいしさ」があることを紹介していた。自分は食べていなくても、近くにいる人が食べている様子を見ただけで、おいしさを感じる「ニューロン」が活性化する。これを「ミラーニューロン」と呼ぶそうだ。相手が食べている様子を見ながら、自分も食べるとニューロンはさらに活性化する。これが「みんなで食べるおいしさ」だと言う。

 自分が食べていないのに「おいしさ」を感じるのは、他者に自己を投影して、視覚的なおいしさ、食文化などによる記憶のおいしさなどから「想像するおいしさ」なのではないかと思った次第。

 最近、テレビを見ていると、茂木健一郎さんが精力的に活躍されている場面をよく目にする。「どこでも茂木さん」状態だ。それで以前、茂木さんのブログ「クオリア日記」で紹介されていた「Mogiquitous Computing」にインスパイアされて、私も日本の文化史的な観点から Mogiquitous Computing を試みてみた。

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