■書籍:運は数学にまかせなさい

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運は数学にまかせなさい ―確率・統計に学ぶ処世術
著者:ジェフリー・S・ローゼンタール
訳者:柴田裕之
監修:中村義作
発行:早川書房
価格:2000円+税

 竹内薫センセが紹介していた「運は数学にまかせなさい」という本の「モンティ・ホール」について書かれている部分を読んだ。あとの部分は、ざっと流し読み程度だけど。

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■闘う物理学者!

 最初に竹内薫センセの「薫日記」で本書のタイトルを見たとき、喧嘩早い竹内センセが自分の半生を綴った本なのかと心配になったが^^; そうではなく、ガリレオVSローマ法王、ファインマンVSゲルマン、アインシュタインVSボーア……といった歴史的な天才たちの喧嘩なのだ。といっても、面と向かった罵り合いの喧嘩ではなく、異端扱いをされたボームや、逆境や差別と闘ったマリー・キュリー、湯川秀樹VS朝永振一郎のような天才同士の苦悩と葛藤など、天才物理学者の意外な一面を垣間見せてくれる。天才物理学者と言われる人たちも、みんな悩むのね……と、さまざまなエピソードとともに物理学者の愛すべき人間性を感じさせる本。肩の凝らない興味深い話の中で物理学者たちの論争の核となる科学的な事柄もじつにわかりやすく伝えてくれる読み物だ。

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闘う物理学者! 天才たちの華麗なる喧嘩
著者:竹内薫
発行:日本実業出版社
価格:1600円+税
発行年月:2007年8月
ISBN978-4-534-04265-1

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■はじめての数式処理ソフト

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はじめての数式処理ソフト CD-ROM付 (ブル-バックス)
著者:竹内薫
出版:講談社
価格:1200円+税
発行年月:2007年7月
ISBN978-4-06-257560-7

 私にとって「Maxima」は、文字通り「はじめての数式処理ソフト」だ。「Mathematica」など、その存在と名前くらいは知っていたけれど、なんとなく「数式処理」という言葉から連想したのは、分数や二乗、さらには「Σ」などの数学記号をちゃんと表示することができるソフトというくらいの認識だった。

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■コマネチ大学数学科53講:数学オリンピック

2014年冬季オリンピック開催地はロシアのソチに決定した。韓国の平昌(ピョンチャン)は、2010年の冬季オリンピックに続き、またしても決選投票で涙を飲む結果となった。そんな国際オリンピック委員会(IOC)とは、まったく関係のない「たけしのコマネチ大学数学科」の第53講。今回のお題は、2001年国際数学オリンピック(IMO)の予選問題。

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問題:縦が8、横が7の長方形の中に図のように5つの合同な正方形が詰め込まれている。正方形の1辺の長さを求めよ。

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■蟻

爺になると、ボーとすることが多くなった。1日が何をするともなく過ぎていく。究極の爺の姿は、日向ぼっこをしながら「蟻」の姿を眺め、1日を過ごすことだろう^^;

で、古い話で申し訳ないのだが、このFlashを作って思いだしたのが「蟻」という小説。

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「蟻」(上・下巻)
著者:ベルナール・ウエルベル
訳者:小中陽太郎/森山 隆
発行:ジャンニ・コミュニケーション
発売:ライブ出版
価格:1500円+税

私の手元にあるのは、上記のもの(1996年5月 第6刷)で、古書としてしか入手できないが、星雲社からも再発行され、その後「蟻」と「蟻の時代」、「蟻の革命」という一連のシリーズが角川書店から文庫として発行されているみたいだ。

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■結城浩:数学ガール

数学ガール
数学ガール

結城浩/著

ソフトバンク クリエイティブ
発行年月:2007年6月
価格:1,890円(税込)
ISBN:978-4-7973-4137-9
(4-7973-4137-8)

頭の中でカタラン数が「カタラン、ワカラン」と音を立てている……と、誰でも引いてしまうようなブログの記事を書いたとき、結城浩さんがコメントを残してくれた。それが縁で、結城さんの最新刊「数学ガール」のレビューワーという栄誉を授かることになった。

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