■爆笑問題のニッポンの教養:渋滞学

 先日、NHK総合で「爆笑問題のニッポンの教養」を見た。この番組、爆笑問題のふたりが、いろんな分野の研究室を訪れるのだが、今回は「渋滞学」の西成活裕氏だった。西成氏のコンピュータを使った渋滞シミュレーションや、実際に人間を使った実験などは、他の番組で知っていたが、この番組では、西成氏の人となりを窺い知ることができ興味深かった。

 印象に残ったのは、西成氏は声楽を習っていて、スタジオで全身から大声を出すと「心の渋滞」が解消される、という言葉。

 番組では「日本人よ、空気を読むな! 流れを読め!」という言葉も出てきたが、こちらは、リップサービスというべきか^^;
 行列のできる店の待ち時間を算出する計算式もおもしろい。
(並んでいる人数)÷(1分間に来た人数)= 待ち時間

 西成氏の「渋滞学」は、高速道路の渋滞など交通システムだけでなく、災害時に非常口に殺到する人の流れなど、心理面にも及んでいる。「心の渋滞」に言い表わされているように「渋滞学」とは、すべての事象の「流れ」に関する学問だ。

 アクセスが集中してネットワークのトラフィックが増大し、つながりにくくなる状況や、場合によってはサーバーダウンする現象も「渋滞学」という考え方を導入すると、システム構築のあらたな切り口が見えてくるかもしれない。

≪参考≫
Flashゲーム講座&アクションスクリプト集
しかし「渋滞学」とは、まったくカンケーがない;; ボールどうしの衝突判定を加えれば、少しは「渋滞学」らしくなるかも……。

↓読んでないけど^^;

20071011
渋滞学
西成活裕/著
新潮選書
1,260円