■コマネチ大学数学科56講:ニュートン

 今回のお題は「ニュートン」ということで、てっきり「ニュートン算」が出題されると思っていたが、あにはからんや、そうはいかんぜよ、アニハセヨ「たけしのコマネチ大学数学科」第56講。

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問題:3列に並んだ9つの団子に串が8本刺さっている。この団子を2つだけ動かして串を10本にしなさい。ただし、串は団子の中心を通り、1本の串には3つの団子がささっていることとする。

 コマ大数学研究会は、ナポレオンズ仕込みの風船を串刺しというマジックを披露してくれたが、串を動かしているうちに風船が割れてしまい、結局は園芸用のスポンジ玉で検証。試行錯誤の上、串10本の形を完成させた。

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 これまで図形問題にひらめきを発揮してきたマス北野が苦戦。最初にイメージした形にこだわったため、深みにはまったようだ。それに対し、図形問題を不得意としてきた東大生チームは意外にも、あっさり正解を見つけ出す。

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 竹内薫センセの「美しき数学の時間」。ニュートンが考えたとされる今回の問題は、コマ大数学研究会も、東大生チームも正解。だが、じつはもうひとつの解があるという。それは、木下眞二さんという人が解いたとのこと。

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木下眞二のホームパージ
http://www5f.biglobe.ne.jp/~kinosita/indexj.htm

パズル だんご3兄弟
http://www5f.biglobe.ne.jp/~kinosita/puzzlej60.htm

 この問題は、上記の参考文献『クイズ「だんご3兄弟」:ニュートンから福祉まで』に詳しい。クイズの歴史的考察、3通りの解に加え、それ以外の解はないことも、きちんと証明している。

 「美しき数学の時間」では、このあとニュートンについての講義に移った。ニュートンといえば「微分積分学」が有名だが、異なった視点から発見したライプニッツと優先権を巡り法廷で争ったという話や、1676年、光学における業績争いをしていた宿敵ロバート・フックへの手紙の中で「私が遠くを見渡せたのは巨人たちの肩に立っていたから」と、一見、先人たちの業績を称え、謙遜しているように見えるが、じつは、ローバート・フックが背が低かったことへの痛烈な皮肉であったことなどを紹介。この後、ニュートンは、1687年「プリンキピア」を著し、1689年には下院議員になり、1696年、造幣局の長官に就任。この頃から、科学の研究はせずに、聖書研究や錬金術に没頭し、1727年に死去したという。つまり、ニュートンは「最初の科学者」でもあり「最後の魔術師」でもあった……。

 ニュートンとライプニッツ、ニュートンとフックのように、天才たちの華麗なる喧嘩を紹介しているのが、竹内薫センセの「闘う物理学者! 天才たちの華麗なる喧嘩」という本。とてもおもしろいので、いずれエントリを立てて紹介したいな……。

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闘う物理学者! 天才たちの華麗なる喧嘩
著者:竹内薫
発行:日本実業出版社
価格:1600円+税
発行年月:2007年8月
ISBN978-4-534-04265-1

“■コマネチ大学数学科56講:ニュートン” への5件の返信

  1. コマネチ大学 #55

    コマネチ大学 #55
    たけしのコマネチ大学数学科#55  2007/08/02 深夜OA
    ?
    今回のテーマは、
    「ニュートン」
    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
    ?
    リンゴが落ちて万有引力。そして数学では微分積分など、
    数々の有名な発見をしたニ…

  2. 私のホームページのパズル「だんご3兄弟」を紹介していただき、ありがとうございます。
    私の住んでいる札幌では放送が無く、近くフジテレビの担当者から、録画を送ってもらうことになっています。
    他にも、私の創作パズルが、ホームページに載っているので参考にしてください。
    とくに、「ゼロの誕生」は、「問題は簡単」「解答は難解」で、私の傑作と思っています。
    木下眞二

  3. 書評 – 闘う物理学者!

    献本御礼。
    闘う物理学者!
    竹内薫
    タイトルどおり、物理学者の本であって物理学の本ではないので、日本語を読める人であれば文系理系を問わず読める一冊。

  4. 木下眞二さま
    コメントありがとうございます。
    あいにく、ココログフリーのメンテナンスの影響で「コメント通知メール」が届かず、チェックするのが遅れてしまいました。すみません;;
    ホームページを拝見して、今回の問題の「完全解答」に敬服しました。
    「創作パズル」や「エッセイ」などにも興味をひかれます。
    また、本ブログ「ガスコン研究所」へのリンクを張って頂き、重ねて感謝します。

  5. パズルが好きな人で、まだこちらを知らない人へ \(^o^)/

    パズルが好きな人で、まだこちらを知らない人へ \(^o^)/
    おなじみ「ガスコン研究所」さまBLOGのこちらの記事をどうぞ。
    http://gascon.cocolog-nifty.com/blog/2007/08/56_9700.html
    このパズル、日本では「クイズ:だんご三兄弟」として、
    歴史的経緯の詳細とともに「完全解答」が「木下眞二」さんに
    よって紹介されているとのこと。
    (上記記事中に、木下さんのサイト記事へのリンクあり)
    その木下さんのサイト記事によれば、
    欧米では「コロ…

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