新しい脳内構造の解釈
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脳生理学をわかりやすく図版を用いて解説しているノースさんの研究所。じつは、当「ガスコン研究所」の「インターネットが意識を持つとき」というエントリにコメントをいただいていたのだが、自分の研究(なんの研究だ^^;)だけで手一杯で、なかなか、ノースさんの研究成果について言及することができなかった;;
引用:copyright north-lab
一言で感想を述べるならば、なにやら、あやしげな雰囲気でじつに楽しそう。「もし、あなたが神様で、ニューロンだけを原料として与えられたら・・・どのように「心」を作りますか?」というところから、脳のしくみを解き明かしていく。
最初にあるのは、ニューロコンピュータのパターン認識のような図版。私がまっさきに思い浮かべたのが、ダニエル・ヒリスの書いた「思考する機械 コンピュータ」という本。この本(私の持っている版)の帯には「重要なのは機器ではない、コンピュータという考え方だ」とある。必要なのは論理回路を構成する部品なのだけど、解析機関(Analogical Engine)や、階差機関(Difference Engine)のような歯車じゃなくても、この本の中には「液体コンピュータ」や「棒と糸で作ったコンピュータ」が登場する。このダニエル・ヒリスの棒と糸で作った「ティンカートイ製コンピュータ」は、現在でもマサチューセッツ州ボストン市にあるコンピュータ博物館に展示されているらしい。
「人造人間」を作ることを目的とした研究所で「新しい脳内構造の解釈」と言うならば、いっそのことエンタテインメント性を前面に出して「ニューロン」などと言わず、アイロン(鉄)やナイロン(合成繊維)、あるいは、スイートメロン(果物:黄金まくわ瓜)だけで「心」を作り出す研究をしてみたらいかがだろうか(酔っ払い爺の戯言は、聞かぬほうが……><;)。
そして肝腎の「心」の発現のメカニズムも謎。ロジャー・ペンローズは「意識は、マイクロチューブルにおける波動関数の収縮として起こる」と言っているけれど、これじゃなんのことかわからないので、この辺りも、私が理解できるようにわかりやすく図解してくれるとありがたい。
この「ガスコン研究所」もそうだけど、皆がいろんなことを勝手に研究すればいいと思う。そして、ぜひとも、その研究成果をブログなどで発表してほしいと思う。何が楽しいかと言えば「研究」に没頭する、そのこと自体が楽しいわけですよ。
そんなわけで、ノースさんの研究所も、今後、益々の研究成果を期待したい。
思考する機械コンピュータ 著者:ダニエル・ヒリス 訳者:倉骨 彰 発行:草思社 価格:1,800円+税 ISBN4-7942-0992-4 |
私のつたないホームページのために、1ページも使用していただいて、本当にありがとうございます。また何かの機会がございましたら、ご教授お願い申し上げます。