■「ThinkFreeてがるオフィス」

ソースネクストが日本語版「ThinkFreeてがるオフィス」β版の無償提供を開始した。なにはともあれ、さっそく試してみる。
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IDの登録はメールアドレスとパスワードを入力するだけなので、とてもカンタン!「ThinkFreeてがるオフィス」のウリは、「Google Spreadsheets & docs」との差別化、「Microsoft Office」との互換性を謳っている。なので、エクセルで作成したファイルをアップロードして、どのくらいの互換性を実現しているのかをチェック。

まず、ファイルを「QUICK EDIT」モードで開いてみる。エクセルの元ファイルは「百五減算」を参照してほしい。
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互換性には、ほど遠いが、こちらはあくまで簡易エディット画面。これを「POWER EDIT」モードで開く……と、ここで「ThinkFree」からのメッセージ。「Google DeskTopを使っているなら、閉じてね」(英文のメッセージだが、要約するとこんな意味)。「POWER EDIT」モードは、AJAX(Asynchronous JavaScript + XMLの頭文字)をバリバリ使っているので、一緒に起動していると不都合が起きるのだろう。
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で「POWER EDIT」モードは、もし、画面上部に「thinkfree」となかったら、エクセルと見まごうばかりにバーチャル「エクセル」を再現している。日本語の書体なども変更することが可能。ベータ版のせいだと思うが、なぜか半角数字の「1」がセルの書式設定による漢数字では表示されない;;「QUIK EDIT」モードでも「1」の表示があやしかったよね^^; 「書式」メニュー→「セル」で、設定をし直してみても変わらなかった。でも、こんな小さなバグはすぐに修正されるだろう。アラ探しをするのではなく、セルの書式設定もちゃんと再現できていることに驚くべきだ。

次にグラフ機能のチェック。
元のエクセルのグラフ

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「ThinkFree」にアップロードしたグラフ

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グラフエリアやプロットエリアに設定した色だけでなく、軸項目のグラデーションもそっくり再現。ただし、数値軸の書式設定(表示単位の目盛)は再現されていない;;

で、私がスゴイと思ったのは「クリップアート」を貼り付けたワークシートも、そのまんま表示できることだ。スプレッドシートを新規作成したときも、図のツールバーは表示可能であり、クリップアートを挿入することができるのだ。
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以上の検証と画面キャプチャは、Windows XP + Firefox2.0で行ったもの。ファーストインプレッションとしては、あきらかに「Google SpreadSheets」とは、比べものにならないくらい、エクセルをほぼ再現しているし、互換性が保たれていると思う。操作のサクサク感は、通信環境によっても違ってくると思うが、ここまで出来ると、もはやローカルの「エクセル」は必要ないんじゃないかと思えるほどだ。

“■「ThinkFreeてがるオフィス」” への2件の返信

  1. Web2.0と情報の共有のヘタクソな覚書:thinkfree、Google Docs & Spreadsheets

    ■さて、最近書いていなかったWebネタ。単純に私の好きなニュースがあまりなかっただけです。しかし、今日はなかなか興味深い動き。なので、覚書。OS X、Windows、Linuxに対応しているofficeソフトの「Thinkfree」の日本語版がソースネクスト社の供給でbeta版からスタートし…….

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