善悪中毒とは?

このブログは無料の「ココログフリー」を使っている。「ココログフリー」は無料の代償として、先頭の記事にGoogle Adsenceの広告が入る。広告収益は、ブログ運営者にではなく「ココログ」側に入る仕組みだ。

というのは、このブログ「ガスコン研究所」のGoogle Adsenceに以下のような、メッセージ広告が掲載された。

北は悪ですか
正義のために、また戦争ですか?
苛め、戦争を生む心の病、善悪中毒!

Google Adsenceに広告を出すには、キーワードを落札しなければならない。企業の広告ならわかるけれど、このようなメッセージ広告が表示されることは稀である。私はたまたまタイミングよく、目にすることができたが、広告を見ることができなかった人のため、リンクを貼っておこうと思う。

■善悪中毒の心理学-戦争など葛藤を生む心理
http://www.j15.org/GoodEvil/index.html

《引用》

倫理上の価値基準(=何が善で何が悪か)といった土俵を離れ、善悪という言葉・観念だけを純粋に取り上げてみると、その言葉・観念がいかに容易に錯覚の原因になるのか、という人間心理を観察することができます。

善悪の錯覚は、個人の心の葛藤を生むだけではなく、何千年にもわたって人類という巨大な集合体の様々な悲劇―戦争、テロ、抑圧、殺人、犯罪、拷問、いじめ―などの、根本的な原因となってきたと考えることが出来るのです。

このブログの過去エントリー「負け犬、勝ち犬?」でも書いたが、人間は本能的に二極に分けるのが好きなようだ。太古の昔から受け継がれた生命の自己保存のDNAによって、さまざまな局面で「危険か、安全か」といった判断を本能的に行ってきたからかもしれない。あるいは、群れをなす動物として、自分の属する群を「こっち」と「あっち」に分け、確認するためだったのかもしれない。

そして日常的に、あまり意識することなく「善悪」という倫理的な価値判断を行っていると思う。もちろん、「善悪」の判断をすることは大切なことだ。しかし、善か悪か、白か黒かに二極化してしまい、思考停止に陥ると、東郷潤氏の言う「善悪の錯覚」を生むことになる。

東郷潤氏は、「善悪中毒」、「善悪の錯覚」という言葉(スタンス)でさまざまな問題を解明しようとしている。その実践として「平和の絵本」を出版し、それを広める活動をしている。氏の「平和の絵本」はウェブ(上記のリンク、下記のリンク)で見ることができる。

平和の絵本集トップページ
http://www.j15.org/index.html

・終わりのない物語
・パブロフの犬
・魔法のメガネ
・嵐と湖
・どっちだ?
・子供を犯罪者に育てる方法
・教育マシン
・良い子にならなきゃ
・愛と嘘
・愛と敵
・優しい巨人
・一輪の花

素直な感想を述べると、申し訳ないが、最初は、ちょっと「引いて」しまった。しかし、すべての絵本を見れば、東郷氏がマジメに取り組んでいるのがわかる。第一印象が「引いて」しまったのは、あまりのストレート球に、目が眩んで体が「引いて」しまったのだ。

でも、なんのてらいもなく、直球勝負を挑み続ける氏の姿勢は、本当にスゴイと思う。私のような、酔っ払いの「さまよえる俗人」には、マネのできないことだ(ひねくれ爺の精一杯の好意的な記事だと解釈してくださいね)。でも、氏のウェブやブログで度々登場する、魔法のメガネをかけたモジモジくんの「モジ三」みたいなキャラクターは、可愛いというより、正直、ちょっと、コワいです;;
《引用》

2006102201

■東郷潤氏のブログ
「平和の絵本で-和を地球へ」活動日誌
http://peaceactivity.blog50.fc2.com/

善悪中毒 Book 善悪中毒

著者:びごー じょうじ,東郷 潤
販売元:リベルタ出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する

“善悪中毒とは?” への3件の返信

  1. ガスコン研究所様

    ガスコン研究所様のBLOGで、絵本集への丁寧な感想を書いていただきました。
    ありがとうございました。M(−−)M
    グーグルのメッセージ広告から、目を留めていただいたみたいで、それもうれしかったです。この…

  2. アンチエイジングの為の心理学講座(Iメッセージ)

    はいはい~アンチエイジングの為の心理学講座の時間です。今日は、相手にメッセージを伝えたい時、旨く伝えられない事おおいですよね。そんなアナタの悩み解決しちゃいます。改めまして[アンチエイジングへの道(アンチエイジングとは)]のakiです。良く職場で上司が……

  3. こんにちは 丁寧なご紹介を賜ってから、もう2年になるのですね。
    お世話になっています。
    さて、「善悪中毒」の続きを発表しました。web書籍としています。
    宣伝になってしまい、恐縮なのですが、お時間のあるとき、覗いてみていただければ嬉しいです。
    http://www.j15.org/genbaku/
    宜しくお願い致します。

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